システマティックレビューの使用について

高いレベルのエビデンスを見つける

  • システマティックレビューは、リサーチクエスチョンに対してレベルの高いエビデンスを提供します。
  • 介入方法の有効性および検査の評価に加えて、システマティックレビューは、リスク、ハザード、変数間の関連性について総体的な結論を提示します。
  • 頑健で透明性が高い手法であるために、専門家の意見(expert opinion)や招待レビュー(invited review)、ナラティブレビューなどと比較し、システマティックレビューは信頼性が高いのです。

情報に基づいた医療提供を行う

  • 生物医学と保健分野では、システマティックレビューは、薬学、薬品、医療機器、バイオテクノロジーおよび医学における規定、外科、歯科、看護、社会福祉ならびに公衆衛生において、方針の決定に使用されます。
  • また、システマティックレビューは、臨床検査、教育プログラム、医療診療や健康管理、医療事務、医療経済学および医療政策に関する方針決定にも有用です。

利便性と信頼性

  • 同時に、システマティックレビューは、研究のエビデンスとして包括的で、バイアスが排除されており、かつ決定的な要旨であるため便利です。
  • また、サンプルサイズや研究実施の状況のような因子が異なることも考慮されるため、確率的誤差が減少することも説明されます。
  • 今日、医療従事者は疑問、治療や手法について考慮する際、システマティックレビューの検索は有用です。検索から、 もし その時点で 文献の中に明らかなギャップが見つかれば、医療従事者や研究者は関連するシステマティックレビューの実施や改善の要求ができます。

リサーチコミュニティーに貢献する

  • レビュープロセスに加わり、エビデンスに基づいた知識による適用することは、生涯学習の原理に基づいています。
  • システマティックレビューを査読誌に書くことは、ナレッジギャップを埋めることとなり、専門家のコミュニティや、将来の患者の健康管理に対して強いインパクトを与えます。
  • もし他のナレッジギャップがレビュープロセスの際に特定されていれば、一次研究の方向性も提案できるでしょう。

キャリアアップ

  • システマティックレビューは広く使われ、引用されているので、レビューの出版は、著者のキャリア構築に有益です。
  • 研究機関は、 専門的な実績を評価する際、引用数を重要視しています。
  • システマティックレビュー論文の出版は、 将来的な助成金の確保に役立ちます。
  • システマティックレビューとメタアナリシスは、二次研究の意味合いがあるものの、査読誌によってはそれらをオリジナルの研究とみなします。
  • 著者の出版済みのシステマティックレビューは、上級学位を授与する機関側が認めれば、著者自身の研究論文の一部として含めることが出来ます。
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