システマティックレビューの結果を公表する
最後に、システマティックレビューは、重要な概要を提示する二次研究の論文として出版されます。論文は、次の IMRaD 構成をとります。
- 序論（Introduction）
- 方法（フローチャートと共に）
- 結果（Results）
- 考察（Discussion）
システマティックレビュー論文に関するガイドラインはこちらから：http://www.equator-network.org/.
フローチャート
システマティックレビュー論文のメソッドの章には、研究がどのように選択されたかを示すフローチャートを含めるべきです。
メタアナリシスのフローチャートの例
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4046496/figure/F1/ (CC BY).
Stovold E, Beecher D, Foxlee R, Noel-Storr A. Syst Rev. 2014; 3: 54.
フローチャートの例（論文の図１）
https://bmcinfectdis.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12879-019-4048-6
Del Rio-Pertuz G, Gutierrez JF, Triana AJ et al. Usefulness of sputum Gram stain for etiologic diagnosis in community-acquired pneumonia: a systematic review and meta-analysis. BMC Infect Dis 2019;19:403.
論文に含めるチェックリスト
ジャーナルから、報告に関連するチェックリストを投稿の際含めるように要求される場合があります。 通常のシステマティックレビューと、ランダム化比較試験のメタアナリシスは、 Preferred Reporting Items for Systematic Reviews and Meta-Analysis（PRISMA）ガイドライン（http://www.equator-network.org/reporting-guidelines/prisma/）が要求されます。
観察研究のデータのメタアナリシスには、Meta-analysis of Observational Studies in Epidemiology (MOOSE) guidelinesを使用します。(https://www.equator-network.org/reporting-guidelines/meta-analysis-of-observational-studies-in-epidemiology-a-proposal-for-reporting-meta-analysis-of-observational-studies-in-epidemiology-moose-group/).
PRISMA guideline extensions、つまりnetwork meta-analyses (http://www.equator-network.org/reporting-guidelines/prisma-extension-network-meta-analyses/) や diagnostic test accuracy studies (PRISMA-DTA, http://www.equator-network.org/reporting-guidelines/prisma-dta/) などの特別なシステマティックレビューのバージョンがあります。
スコーピングレビューは、厳密にはシステマティックレビューではありませんが、システマティックレビューと多くの共通点があり、同様にPRISMA extensionに関連しています（PRISMA-ScR, www.equator-network.org/reporting-guidelines/prisma-scr/）。
さらに学ぶ
このシリーズ5つ目のコースである、システマティックレビューの出版本シリーズ5つ目のコース、システマティックレビュー出版では、システマティックレビュープロトコル論文と最終論文について学びます。
