バイアスには、次の内容が含まれます。
重要なことは、透明性が高いことと、バイアスを取り除くことであり、それにより示されたエビデンスと結論が有効で信頼できるものとなります。
研究の信頼性を高めるには、研究者は、PROSPEROプロトコルの項目の13番で求められているように、可能性があるすべての利益相反(利益競合)を申告しなければなりません。研究のどの部分について出資者が役割を担ったか、レビューの出資元も項目の12番で求められているように、申告します。
利益相反は、金銭的または金銭的に無関係の事項でも、研究結果にバイアスとなりうる、もしくは他の人がバイアスとして認識してしまうものです。例えば、金銭的事項としてなは、給与を受け取っていたり、レビューのスポンサーから顧問料を受け取っていたり、主な研究がレビューに含まれていたり、レビューに関わる会社や一次研究の会社の株を所有しているなどです。金銭的利益相反は、直接的(著者のもの)または間接的(子供や家族に対するもの)があります。
非金銭的利益相反の例には、スポンサーに対して無料の顧問役を打診したり、含まれる一次研究の著者に対するアカデミックな競合であったり、一次研究の著者と同じ部門で働いているなどがあります。利益相反を最小化するためのステップとして、レビュー検索や研究選択、すべてのデータへのアクセスを共著者に承認してもらい、すべての計算および編集を確認してもらいます。
すべての利益相反は、論文を査読付きジャーナルに投稿する際に申告されるべきで、ほとんどのジャーナルは申告を公表します。